簡単に言うと、白い詰め物です!CR(シーアール)といいます。
歯科医院を受診したとき、歯科医師や歯科衛生士の会話で「CR」という単語を耳にしたことがある方もいるかもしれません。
歯科におけるCRとは、「コンポジットレジン」の略称で、虫歯の治療などに使われる材料のことを指します。歯科医院で「白い詰めもの」というと、一般的にはこのCRのことを言っています。
「コンポジット」とは「複合」という意味で、樹脂材料(レジン)にセラミックの粒子を混ぜ込んだ材料であるため、こう呼ばれています。
CRは歯の色に近い白色であるため、金属等に比べると見た目が綺麗な治療ができます。一方で金属と比較すると強度が劣るため、硬いものを強く噛むなど、強い力が加わると割れたり欠けたりすることがあります。
そのため従来は奥歯の治療には金属を使うことが多かったのですが、近年はこの「CR」が材料として目覚ましい進化をしており、適応範囲がかなり広がってきています。
口の中で直接CRで治療する方法は、型をとって銀歯などを作る方法に比べて歯を削る量が少なくて済むため、当院でも「なるべくCRで」という方針で治療しております。
もちろん、虫歯の大きさや噛み合わせによっては金属が適している場合もあるので、すべての治療がCRでできるわけではありません。
しかし、「白くて」、「歯を削る量が少なく」、「保険適応の治療」という大変な優れものですので、これからもCRが虫歯治療の主役であることは間違いないでしょう。
コメント